「卒業生が身につけた能力 その3」
2024.03.20
今年度の卒業生は、1年生の時から様々な倫理的な課題に直面し、クラスの中で学生同士集まって話し合う学年でした。クラスの誰かが経験した課題に対して、自分だったらどう思うのか、何が問題で、何が正しいのかを考え、拙くても自分の言葉で表現していたように思います。
この経験は実際の患者さんと関わる臨地実習にもつながっており、3年生でまとめた看護の事例研究や研究計画書では、患者のことを一心に考えた看護の課題を学生独自の視点で見出し、まとめることができていました。
看護には「誰もが納得する正解」はなく、その看護を受ける患者さんだけが持つ答えがあります。それを導いていくための倫理観を今年度の卒業生たちは様々な経験から身につけ、表現できるようになっていきました。これからは看護師免許という国家資格をもち、引き続き患者さんのことを一心に考え、倫理観を育て、より良い看護を追究するために研鑽し続ける看護師であって欲しいと願います。
看護学科 櫛谷 由佳
学生がまとめた冊子は図書室にあり、後輩たちが読めるようになっています