夜の病院 心臓が止まるような体験!
2021.09.08
病院で勤務していたころ、夜勤で病室の巡視をしていました。
個室に入院していたBさんの部屋に行くとベッドの周囲のカーテンは閉められていました。
カーテンを開けた途端に思わず叫びそうになりました。
なんと、血みどろのおばあさんがカーテンを開けたすぐ目の前にいたのです!!
ついに私もお化けを見てしまった!!と思ったのです。
しかしよく見ると、Bさんでした。
Bさんはせん妄状態となり今ご自分がどこにいるのかわからず、治療として行っていた点滴を抜いてしまい、そこから出血をされ、その手でいろいろなところを触ったため、ありとあらゆるところに血がついていたのでした。
Bさんには病院に入院していることをお話しし、汚れてしまった身体と寝衣をきれいにすると徐々に落ち着かれ、その後朝までぐっすり眠られました。
看護師としてはお化けなどより、患者さんの予期せぬ行動に驚かされた体験でした。
せん妄:身体疾患や薬の影響で、一時的に意識障害や認知機能の低下が起こる症状
教員 西川 裕美