新年を迎えて
2023.01.01
新年明けましておめでとうございます。
コロナ禍で新年を迎えるのも3年目となります。世の中は以前の日常を取り戻しつつありますが、病院などの実習施設はまだまだ厳しい状況下にあると感じます。
世界情勢はウクライナ侵攻やエネルギー供給問題、物価高騰が続き、国内も経済の長期低迷、深刻な少子化問題など、不安な情報ばかりが飛び交っています。将来の看護を担う学生たちには、逞しくしなやかに生きることが求められていると考えさせられます。
さて、今年の干支は卯(うさぎ)です。昨年の干支は「強さ」「情熱」の象徴である寅(虎)でしたが、うさぎは穏やかで温厚な動物です。跳ねることから、「飛躍」「向上」を象徴していると言われています。うさぎのように穏やかで飛躍する2023年であってほしいと心から願います。
今年の本校は創立55年を迎えます。新たな取り組みとして、放送大学との連携協力によるダブルスクール制度を導入します。2023年度以降に入学し希望する学生が対象です。教養を高め、看護学士や様々な看護のスペシャリストなど将来の選択肢が広がることをねらいとしています。看護師養成課程にプラスして学ぶことは容易ではありませんが、自ら学ぶ力を発揮できるよう支援していきたいと考えています。
本年も、講師、実習施設、関連機関、地域、保護者の皆様のご協力をいただきながら、本校の役割を果たすべく取り組んで参ります。引き続き本校の教育活動にご理解とご協力を賜りますようお願い申し上げます。
狙ってくる敵をいち早く察知して、かすかな物音も聞逃さないために、うさぎは長く大きい耳を持っているのだそうです。
学校長 武藤 和恵