ほっこりする話「侍JAPANにも負けない厚看学生のチーム力」
2023.03.22
これは先日行った実習での一幕です。
ご高齢の受け持ち患者さんは、長期の療養により身体が硬くなり、少し身体を動かしただけでも痛みを訴えられていました。その為、お風呂に入ることもかなわない状態でした。担当学生は、この患者さんに少しでもさっぱりと気持ちよくなってもらいたいと、毎日身体を拭く計画を立てました。しかし、痛さのあまり思うように援助ができません。
そこで、グループの全員が患者さんの様子を毎日観察し、どうすれば楽に援助ができるかを全員で考えました。準備を万端に整えるとともに、身体の向きをかえる時は、患者さんが一番楽な体位を協力して保持しました。その結果、「気持ちいい!!」と言ってもらえる援助ができました。学生は、冬だというのにびっしょり汗をかき、スポーツの1試合を終了したかのようでした。援助をしていた2人は、互いに讃え合い、まるで野球で決勝打を打ったあとのような表情。その後他の学生も、援助の成功を我が事のように喜んでいました。その姿は、試合に勝ったチームそのものでした。このグループは、侍JAPANにも負けないチーム力があると心が熱くなりました。
教員 西川裕美
援助後、爽やかな汗をかいている学生