ほっこりする話「患者さんの笑顔と言葉が原動力」
2023.01.18
学生と実習に行ったときの話です。
学生が受け持たせて頂いた患者さんは、体調が優れずお話をすることも難しい方でした。
学生は患者さんの元へ行き、毎日声をかけていました。ある日、足のむくみに対して足浴を行うことにしました。足浴とは足をお湯で温めながら洗い、循環を促す看護援助のひとつです。ベッドの上でお湯に足を入れると、普段ほとんどお話されない患者さんが「あったかいなぁ」と一言。その言葉に一緒に援助に入っていた教員は感動しましたが、誰よりも感動していたのは毎日患者さんと関わっている学生でした。いつも静かな学生が患者さんの言葉を聞いて、飛び上がるくらい喜ぶ姿が今でも印象に残っています。看護学生にとって患者さんの笑顔と言葉が原動力です。
教員 古山 由佳