ナイチンゲールのまなざし
2022.11.02
1階学生ホールと3階踊り場に、フローレンス・ナイチンゲールの肖像画を飾りました。9月に図書室の絵画「明けゆく富士」の作者である石井画伯より寄贈いただいたパステル画です。
学生ホールに飾られているナイチンゲールのまなざしは、心なしか優しく、そして何かを語りたそうにも感じられます。向かいに立つナイチンゲール像とともに、本校のシンボルとして学生たちの登下校を見守ってくれています。
フローレンス・ナイチンゲール(1820年5月12日~1910年8月13日)は、イギリスの裕福な家庭に育ち、家族の猛反対を押し切って看護の道へと進みます。クリミア戦争での活躍から「クリミア(白衣)の天使」と呼ばれ、統計学者、看護教育学者としても多くの功績を残し、近代看護教育の母とも称されています。
ナイチンゲールは多くの名言を残していますが、私は基礎看護学の最初の授業で学んだ言葉が今でも心に残っています。
Nursing is an art. (看護はひとつの芸術である)
看護が芸術ってちょっと大げさでは?と当時は思いました。しかし、この名言には続きがあります。「それを芸術たらしめるには、画家や彫刻家の仕事と同じように、他を顧みない専心と厳しい準備とが必要である」と続くのです。
物事にどれだけ専心し取り組むことができるか。ナイチンゲールはその大切さを説いています。
1階玄関ホール
3階踊り場