ナイチンゲール像
2019.10.23
このコラムをご覧になっている方でナイチンゲールを知らない方はいないと思いますが、簡単にご紹介すると、フローレンス・ナイチンゲール(1820.5.12-1910.8.12)はイギリスの看護師であり、起業家、統計学者、看護教育者としても有名です。
特にクリミア戦争での負傷兵たちへの献身や、統計に基づく医療衛生改革は現在の看護にも多大な影響をもたらしました。
ところで、「ナイチンゲール像」が厚木看護専門学校にあるのをご存知ですか?
1階のエントランスホールの中心に置かれています。この像をよく見ると右手にロウソクがもてるようになっています。
ナイチンゲールはランプの灯を手に、夜も負傷兵を看てまわったという逸話は有名ですが、ナイチンゲールの志として象徴される灯火は、戴帽式(たいぼうしき)で看護学生達に受け継がれます。
ナースキャップを受け取った学生は、一人一人、ナイチンゲール像が持つろうそくから、自分のろうそくへ灯を頂きます。
看護師という職業に対する意識を高め、学習を継続すること、生涯を精錬に過ごす等の誓いを立てるのです。
しかし、臨床でのナースキャップの廃止に伴い、戴帽式を実施している看護学校は少なくなりました。
残念ながら厚木看護専門学校も実施していません。
以前、戴帽式は11月頃に行われていましたが、現在では「看護を考える日」という行事を行っています。
この日は、当校のディプロマ・ポリシーをテーマに、学生全員で看護について考え、共有する日に変りました。
その様子はまたホームページでご紹介したいと思います。
ナイチンゲール像は入学式や卒業式でも、檀上で看護の象徴として在り、日々奮闘している学生を入学から卒業までを見守ってくれています。
看護学校それぞれにナイチンゲール像の顔立ちや白衣の雰囲気が違います。厚木看護専門学校のナイチンゲール像に是非、会いにきてください。