人の死について学ぶ
2024.05.08
看護は生きること、疾病を持ちながらもより良い生活が出来るよう支援していますが、日本は、年間死亡者数が150万人を超えて高齢多死社会を迎えています。そのため、対象者の死に係わる様々なことについて想像し考えられるよう、がん遺族会の講演と葬儀場での実習を行っています。
遺族会の講演では、医療者が対象者や家族の思いを傾聴し、話し合うことの大切さと、終末期の苦痛を取り除くために、技術を身につけることの必要性を改めて感じました。
葬儀場の見学では、対象者が生前からエンディングノートを活用し、家族とコミュニケーションを重ね、家族が納得した見送りが出来るよう支援している状況がわかりました。葬儀の前に故人の体を洗い清める儀式である湯灌の儀や火葬場も見学しました。終活や死生観の理解を深めるための実習でした。
この経験を通して学生が看護師としても人間としても成長していってほしいと思います。
看護学科 杉崎 真紀
仏教の世界では、蓮は、欲にまみれず清らかに生きる人間の理想の姿を現していると言われています