入院中のノーメイク、寝間着姿に疑問
2021.07.28
入院している患者さんは当然のように「ノーメイク・寝間着姿」でいることが当たり前になっています。
治療を受けているから当然という考え方もありますが、それが本当に必要なのだろうかと思うことがあります。
今は医療機器が発達していますから簡単に身体の中の酸素濃度を測ることもできますし、健康状態を瞬時に知らせる機器もあります。
横になっている患者さんに車いすに乗っていただき、洗面所にいってシャンプーをし、整容したりしているとみるみる表情が明るくなってきます。
ドライヤーでのブローが上手くいった時などとても嬉しそうにします。
女性の患者さんには手持ちの口紅を薄く付けたり眉を描いたりすると、それはそれは見違えるような表情を見せてくれます。
おうちの方にお願いしてストールやカーディガンを持ってきていただき、それを着て院内をお散歩した時もしゃんと背筋を伸ばして車椅子に座られます。
ノーメーク・寝間着姿がどれだけ「患者のまま」でいることを強要しているのかと思い知らされます。
教員 三浦英子