厚木看護専門学校

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看護への情熱がみがかれていく。

あつかんコラム

忘れられない看護(教育)エピソード  最終回    〜学生が織りなすチーム看護〜

2021.03.31

臨地実習で3年生が余命の短い終末期の患者Aさんを受け持っていました。この時期のAさんは少しの動きでも生命活動に必要なエネルギーを消耗するため、看護者は短時間で質の高い看護援助技術が求められます。

学生はベッド上での歯磨きと洗髪を計画しました。メンバー全員で計画内容を頭に入れて動き、学生の表情は真剣そのものでした。援助は戸惑うことなく進み、途中で必要物品の不足など助けが必要な場面でも、援助に直接入ってないメンバーがわかっていたかのように訪れサポートします。この綿密な調整と細やかな心配りによって、援助時間が最小限で最高の看護援助を実施することができました。私はただただ、学生達が安全・安楽な援助を実施できるよう支援しましたが、何一つ指示を出すことはありませんでした。援助が終了した際のAさんの表情は穏やかに見えました。Aさんは翌日に他界し、清潔援助は学生が行ったものが最後になったそうです。学生達のチームの力に感心するとともに、チーム看護の本質をAさんの生きる時間のなかで学習させていただけた実習でした。

 

教員 櫛谷 由佳

今年に入り連載してきた「忘れられない看護(教育)エピソード」も今回が最終回になります。ご愛読いただきありがとうございました。

2021年度も皆さんに楽しんで頂けるコラムを掲載できる様、努力してまいります。

今後も当校のホームページをご訪問ください。

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