忘れられない看護(教育)エピソード ~学生の成長に感動!~
2021.02.03
「私、子どもって嫌い。実習やだなぁ・・・」
私が小児看護学の講義と実習指導を担当しているとき、小児病棟についてのオリエンテーションをしている場面で聞こえてきた学生の一言です。子どもが苦手な人にとっては病院に入院している子どもと関わることは不安なことだと思います。学生私は、嫌いが好きになる必要はないけれど、看護師(プロフェッショナル)を目指す人として何を学び、子どもとどう関わるのかは考えてほしい。と伝えています。「嫌い」と言った学生も、病院実習では受け持った子どもが笑顔になれるように一生懸命関わり、笑顔で接しながら実習を進めていました。無事に小児看護学実習を終えたある日、他の教員から、子どもが嫌いと言っていた学生が、
「先生、20歳を過ぎて自分の価値観や好きなものなんてそうそう変わらないと思っていたけど変わるんだね・・・。子どもってすごい力を持っている!」と話していたことを聞きました。好き嫌いではなく、看護の対象として子ども看ることができた学生の成長に嬉しさと看護師という仕事の大きさを改めて感じた一言でした。
教員 池田 紀子