新しい学びのスタイル「”看護する”をシミュレーションで体感」
2025.05.07
今月から4回にわたり、「体験しながら学ぶ授業」の魅力をご紹介します。
当校では、先生の話を聞くだけでなく、自分で考え、実際に体を動かしながら学ぶ、参加型の授業スタイルを取り入れています。
仲間と意見を交わしながら取り組むこのスタイルは、「インタラクティブな授業」とも呼ばれ、看護の現場をリアルに感じることができる学びです。
たとえば、急性期の授業では、患者さん役の人と会話をしたり、実際の人の体にそっくりな機械(シミュレーター)を使ったりして、まるで本番さながらの状況を体験します。
ある演習では、どんなに手を尽くしても助けられないかもしれない…そんな命の瀬戸際に立ち会うシーンに挑みました。
学生たちは「何とか助けたい」という思いを胸に、最後まで諦めずに行動し、仲間と声を掛け合いながら必死に対応していました。
看護の学びは、時に苦しく、簡単なことばかりではありません。でも、人の命に本気で向き合った経験が、看護師を目指す気持ちをより強くしてくれます。
こうしたインタラクティブな授業を通じて、学生たちは知識だけでなく、心で学ぶ力も育んでいます。患者さんの目線で考え、行動する経験は、将来の現場できっと活かされる“力”になるはずです。
演習の後には「私は何ができただろう」を振り返り、仲間と一緒に考える時間も設けています。
看護学科 赤堀 貴子