気になってしまう聴診器の持ち運び方
2021.05.26
よくテレビを見ていて気になるのが聴診器の持ち運び方です。首に聴診器をかけて持ち運んでいるのを目にします。これは、看護師はやっていない、やってほしくない運び方です。
看護師は聴診器など患者さんに触れるものは、使用前後にアルコール綿やアルコールシートを使用し消毒をします。コロナ禍だからということではありません。常に行われていることで、患者さん一人ひとりに清潔なものを提供することを看護学生のころから学習しています。このため、それを首にかけて持ち運ぶことはありません。清潔な状態を保つため、トレーやワゴンに載せて運びます。
また、聴診器を首にかけないもう一つの理由として、看護師は患者さんに接近してケアすることが多くあります。このため、首にかけたまま患者さんにケアをしてしまうと、聴診器が患者さんにぶつかってしまう可能性があるのです。
緊急時など、やむを得ず聴診器を首にかけている場面があるかもしれません。だから私はこれからも「どうして首からかけているの?」とその理由を考えながらテレビを見てしまうと思います。