看護の今昔物語~今回は厚看の制服の話~
2024.08.21
私は厚看を数十年前に卒業しました。当時は学校から歩いて30分ほどのところに学生寮がありました。クラスの約半数は県外から入学してきており、楽しく(?)寮生活を送っていました。
私が学生の頃は、厚看には制服がありました。湘南ブルーと呼ばれていたようですが、よく有隣堂の店員さんや郵便局員に間違えられた気がします。高校生まで私服の学校に通っていた私は、制服を着るのは初めてだったので新鮮な気がしていました。湘南ブルーの集団が、毎朝寮から学校に向かってぞろぞろ歩く姿は、少し異様ですれ違う高校生が不思議そうに見ていたような気がします。
おしゃれをしたい年頃でしたが、3年間はこの制服にお世話になりました。制服ではなかなか個性が出せないと言われますが、みんな文句を言いつつ、スカートやジャケットの丈を調整し、自分に似合うようにしていたと思います。もう少し後の世代では、この制服にルーズソックスをはいていたと聞き、正直ビックリしました。長期休業後にみんなぽっちゃりし、制服がきつくなるのもお約束でした。数年後、学生の自治会を中心に反対運動がおこり、制服は廃止となってしまいました。
振り返ると看護学生時代の体験は、今となってはよい思い出です。
看護学科 髙橋 隆子