看護の最新知識~診断をAIが支援する~
2025.01.29
近年、AIによる診断支援が、看護師の仕事をサポートしてくれています。
電子カルテが登場したことで、カルテに記録された膨大なデータは、まるで看護師のデジタル助手のように活躍。
治療歴やアレルギー情報がすぐに確認でき、手書きのカルテのように迷子になることはありません。
例えば、症状や検査結果を入力すると、AIが過去のデータをもとに「これは…」と診断の手助けをしてくれるのです。
しかし、AIは対象の表情や微妙な体調の変化を読み取るのは不得意。
対象が持つ独特の「何かおかしい感じ」を感じ取るのはやはり人間の仕事。看護師の観察力こそが大切です。
とはいえ、AIと電子カルテが提供する情報は確かに便利。
忙しい中でも、対象のデータに素早くアクセスできるおかげで、診断の精度が高まることは間違いありません。
未来の看護師は、AIと共に働く「ハイブリッド型看護師」になるかもしれません。
AIと仲良くしつつ、最終的な判断は人間の「目」と「心」で決める。
そんな理想的なチームワークが生まれる日も遠くないかもしれません。
看護学科 西川 裕美
学内で使用している電子カルテ
実際の病院で利用している電子カルテと同等の使用感です