看護研究発表会でみた「みんなの力」
2020.12.17
早いもので、もう師走ですね。
看護第一学科の3年生はコロナ禍の中、多くの方々から支援を受け、無事に全ての実習を終え学内に戻ってきました。
感謝の気持ちと安堵の中、先日、3年間の学びの集大成である看護研究発表会が行われました。
今年度は実習や講義の中で「なぜだろう?」と感じたテーマをグループで決め、その問いを解き明かす研究計画書の作成に学生達は取り組みました。研究テーマはどれも看護の対象者に対する問題を解決したいという思いに溢れ、真摯に研究に取り組む姿は、ナイチンゲールのいう「看護となるもの」そのものでした。
また、3密を避けるためWeb参加の1年生には、研究への質問や感想を紙で提出としましたが、ある学生が「3年生の言っていることが専門的で分からない。3年後できるか不安」と書いてきました。3年生から「今の講義や実習にきちんと取り組めば、3年後分かるようになっている自分に気づくはず。○○さん応援しています!」と、1人1人に合わせ丁寧に返事を書いていました。人を思いやり大切に対応することが自然にできる3年生を誇らしく、ナイチンゲールの「行き届いた心を向ける訓練された力-これが看護師であることの必須要件である」につながっているなと思いました。
看護師となった学生達が「なぜだろう?」の看護の問いを大切に、明日の看護を担う力を感じ、応援し続けたいと思った、幸せな1日となりました。
(看護第一学科長 島田 真由美)