臨床判断能力を磨く「クリティカルケア看護」②
2024.10.09
今回は2年生の授業「クリティカルケア看護」の演習について紹介します。
演習では生命の危機状況にある人の観察と評価に必要な看護を考えるため、シミュレーション学習を行いました。
シミュレーション学習??
シミュレーション学習は、実際の臨床を再現した環境で医療行為やケアを経験できる学習方法です。最初は出来なくても、何度も同じ状況を繰り返し経験することができます。
演習では、講師から事前に伝えられた模擬患者情報を元に交代で患者役を演じ、臨床推論に挑戦しました。
(臨床推論については10月2日コラムで紹介しています)
模擬患者に設定された疾患は、心臓や脳の病気から重篤なアレルギー反応までさまざまです。学生は最初「え、どうすればいいですか?」「何が起きてるのか全然わからなくて怖い!」とザワザワしていました。
しかし、繰り返し行うことで「まずは意識レベルの確認だね!」「どの順番で観察すれば患者さんの苦痛は少ないかな?」など気づいたことを声に出し、メンバー間で相談しながら動くことができていました。短時間での成長にとても驚きました。
実習では目の前の患者さんに臨床推論を繰り返し行うことで、患者一人ひとりに合った看 護を提供します。これからもたくさん失敗と成功を繰り返し、確かな知識と技術でケアに臨んでもらいたいです。
看護学科 横井 希美
患者さんの訴えや限られた情報の中で何が起きているのか推測します。
どんな状況でも看護師の声掛けは大切ですね。
患者さんの症状から考えられる
観察や初期対応で必要な物はどれでしょう?
どれも病院で実際に使われている本物です。