厚木看護専門学校

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看護への情熱がみがかれていく。

あつかんコラム

忘れられない看護エピソード「あきらめない看護」

2021.03.03

私は看護学生の時に保育園実習に行ったことがきっかけで、地域のこどもの健康を守りたいと、市民病院の小児科に就職しました。
就職して半年ほどのある日、交通事故で入院したAちゃんと出会いました。Aちゃんは、手術後も意識が戻らず人工呼吸器を装着し、命も危険な状況でした。
意識が戻らず何週間かたったころ、ご両親がAちゃんのクラスメイトの声を聴かせたいと録音したテープを持ってきてくれました。毎日テープを流しAちゃんに語りかけ、触れ合って、幾日も過ぎていきました。
すると、1か月くらいたった日、Aちゃんの指がかすかに動いたのです!!
その時の感動を今でも覚えています。
それから徐々に回復していったAちゃん。奇跡的なことでした。

学校ホームページ、教員紹介で私の「ひとこと」メッセージに記載している「あきらめない看護」はAちゃんやその家族に教わったことです。命の力や可能性、言葉で表すと簡単ですが、その意味を知る、実感として分かるという感覚は看護師としてとても幸せなことでした。私の看護の土台になっています。

看護第一学科 科長

島田 真由美

 

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