私のモチベーションあげる「別れ」
2022.03.30
「私のモチベーションをあげる〇〇」のテーマも最終回を迎えました。
3月末の時期ということもあり、学生との別れについて書きたいと思います。
教員として初めて担任を持ったクラスを送り出すとき、うれしさ半面、寂しさのほうが勝っていたように思います。卒業式の翌日、誰もいなくなった教室で人知れず泣いた未熟な教員でした。
その5年後は、卒業を心からうれしく思う一方で、卒業生の進退を案じ、祈るような思いで臨床に送り出す私がいました。
教員10年目、卒業生の力を信じることができるようになりました。3年生の最後の行事である卒業式を素晴らしいものにするのだと奮闘したのを覚えています。
15年目は、卒業生を心から誇らしく思い、看護師として成長していく未来を思い描きながら、次世代を担う彼らにバトンを渡すような気持ちを持つようになりました。
教員20年を超え、現在の立場となってからは、直接指導に係る教員と学生が、よりよい別れができるよう考えるようになりました。
思いおこせば、私のモチベーションのピークは3月。そこにはいつも学生がいました。
今まで共に歩んだ仲間に感謝して、それぞれ別々の道へ進む旅立ち。そしてそれは、新たな出会いの準備でもありますね。
このモチベーションを維持し、次年度も学生、教職員共に頑張って参りたいと思います。
今年度も、コラムをご愛読いただきありがとうございました。
皆様にも喜ばしい別れと出会いがありますように…
副学校長 五十嵐一美
学校の桜が咲きました。