厚木看護専門学校

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あつかんの看護学校コラム

海外の看護事情~食文化の違いと看護~

2025.07.30

日本では、病院食は“治療の一部”とされており、管理栄養士が病状に応じて栄養バランスを考えた食事を提供します。患者は基本的に病院の方針に従い、その食事内容に合わせることが一般的です。しかし、海外、とくにアメリカでは少し事情が異なります。

アメリカでは、心身の健康を保つための習慣や選択も含まれています。宗教的な理由やライフスタイルの多様性に対応するため、病院ではベジタリアン、ハラールなど、文化的・宗教的背景に応じた多様な選択肢が提供されることもあります。メニューも、健康的なものからパンケーキやハンバーガーなど、アメリカらしいものもあり、選択の自由とともに栄養面の工夫もされているようです。

このように、国の文化だけではなく、健康に対する認識の違いが、病院食にも表われています。多国籍の患者さんが増えている今、このような背景を踏まえて治療食について考えていくことが大切です。

看護学科 霜島 八重子

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