厚木看護専門学校

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看護への情熱がみがかれていく。

あつかんコラム

「私の授業の豆知識」 在宅看護について

2022.06.08

入院されている方が自宅に戻るとき、ご本人とご家族の生活をイメージしながら退院の準備を行います。自宅には病院のような医療機器は通常ありませんそこで、自宅にある物を上手に活用する、それが在宅看護のポイントの一つです。 

例えば、口から食事が摂れない方は、栄養剤の入った袋(ボトル)に管をつないで体の中に栄養を送る方法を用いることがあります。栄養剤は体より高い所に置くため、病院では点滴台を使用しますが、自宅にそのようなものはありません。そこでよく使用されるのがみなさんご存じの「S字フック」です。自宅のカーテンレールなど天井付近に安定してS字フックをかけられる場所を探して使用します。 

自宅にある物を工夫して使用する、対象者の方の生活をイメージして一緒に考える。そこには看護の創意工夫があります。 

生活者の視点を大切に、今日も地域で活躍する看護師の皆さんにエールを送ります! 

 

<点滴台を使用:病院など>

S字フックを使用:自宅>

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