厚木看護専門学校

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看護への情熱がみがかれていく。

あつかんコラム

「私の授業の豆知識」注射の時に起こすめまい、気持ち悪さについて

2022.05.18

 

今回のコラムより「私の授業の豆知識」をシリーズでお送りします。

 

採血や注射を受けるときに、めまいがしたり、気持ち悪くなったりした経験がある人はいますか?「貧血をおこした」と言われますが、この貧血はレバーを食べてもよくなるものではありません。

不安や強いストレスを感じると血管にある神経の働きで体の血管が大きく広がります。これを「血管迷走神経反射」と言います。血管が大きく広がると、心臓よりも低い位置で流れていた血液は心臓へ戻るのに時間がかかってしまいます。脳はさらに心臓よりも高い位置にあるため血液が送られるのに時間がかかってしまいます。脳に酸素や栄養がいきわたらないことで、めまい、気持ち悪いといった症状が現れます。転んでケガがしてしまうこともあるので、不安の強い患者さんや過去に気分が悪くなった経験のある方は、看護師に声をかけてもらい、ベッドに横になって注射をするなどの対応をします。

解剖生理学担当 池田紀子

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