厚木看護専門学校

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看護への情熱がみがかれていく。

あつかんコラム

かるがも親子救出大作戦!

2019.07.26

記念すべきあつかんコラム第一弾は「かるがも親子救出大作戦!」です。

金曜日の夕方、「学校の前の道路で、カモの子が側溝から落ちて出られなくなっている」という一報が入りました。厚木看護専門学校の裏手には川があり土手がひろがっています。

そこからやってきたのでしょう。

教員達が確認に行くと、側溝の鉄のフタの間から「ぴー ぴー」とかわいい声で鳴く、小さな小さなカモの子が数羽見えます。近くにはお母さんカモが4羽の子どもを引き連れて行ったり来たり…なす術もなく「ガァガァ」と子どもに呼びかけています。

側溝の鉄のフタはびくともせず、消防署も警察も市役所にも連絡しましたが来てはもらえません。

道路を行きかう車に親ガモと子ガモがひかれないようにと教員たちは右往左往。

鉄のフタ攻略部隊も汗だくです。どのくらい時間がたったでしょう…日が暮れてきました。

教員たちはあせりました。暗くなったら親ガモの目が見えなくなってしまう…。

突然、親ガモが川に向かって歩き出しました。4羽の子どもも必死についていきます。

私たちは悟りました。親ガモは陸にいる4羽の子ガモを救うために、側溝に落ちた子ガモをあきらめる選択をしたのだと…。

それまで子どもを救うために、鳴き、あばれ、車にひかれそうになったり、コンクリートにぶつかったりとがんばっていたお母さん。苦渋の決断だったと思います。

その時です。「開いた!!」

鉄のフタが開いたのです。ライトで子ガモを誘導し、虫取り網で救出!

4羽の子ガモをカゴに入れ、親ガモを追いました。うっそうと草が茂った土手の中、川に滑り落ちそうになりながら、親ガモの後ろに子ガモを放しました。

「後はお母さん、よろしく!」

普段、学生達に清潔に着こなすよう指導している白衣は泥だらけ。久しぶりのダッシュに足はプルプル。

でも、教員達には幸福感と達成感が満ち溢れていました。

子ガモの命も大切な命。

協力してくださったご近所の皆様、松枝自治会長さん、本当にありがとうございました。

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