厚木看護専門学校

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あつかんコラム

「私の授業の豆知識」女の子の胎児について

2022.05.25

妊娠、分娩、産褥期にある女性や新生児に関わる機会のある母性看護学は、生命の始まりに触れる看護学とも言えます。ヒトは40週もの月日をお母さんのおなかの中で過ごして生まれます。お母さんのおなかの中にいる赤ちゃんを「胎児」と言います。

今回は、女の子の胎児についての豆知識をご紹介します。女の子の胎児は卵子のもととなる「原子卵胞」を既に卵巣に持っています。産まれた赤ちゃんが成長し、月経が始まる思春期になると原子卵胞の数は20~30万個ほどになり、その後は閉経まで減り続けます。

妊娠しているお母さんにとって、将来の自分の孫を生み出す原子卵胞を既に胎児が持っているという事実。その事実を知った学生の頃の私は衝撃を受けました。生命を受け継いでいくというシステムの偉大さを改めて感じた瞬間でした。

それから私は「妊娠している女性への看護」は次の世代にも影響するかもしれない…と考えるようになり、その考えは今も続いています。

母性看護学担当 佐久間祥子

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