厚木看護専門学校

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看護への情熱がみがかれていく。

あつかんコラム

心を込めて…手作りのお守り

2019.09.19

母性看護学実習は、出産前の妊産婦さん、赤ちゃんとそのお母さんである経産婦さん、さらにそのご家族を対象に、病院や助産所で実際に援助を提供します。

出産は、命の誕生とともに、家族にとってはプライベートでメモリアルな出来事。
お母さんにとっては、自分の命をもかける大仕事であると同時に、一生に一度しかない“この子”との出会いの瞬間でもあります。
そのような神聖な現場に、看護学生が立ち合わせていただくことは簡単なことではありません。
学習や技術の習熟はもちろんですが、お母さんが、お父さんが、「この学生さんに分娩室に一緒に入ってもらいたい」と思っていただけるかどうか・・・が大切なのです。
学生は、母性看護学実習の前に、お母さんへお渡しする「お守り」を手作りします。
母性看護学の担当教員からは、かなり高い水準の出来栄えを要求され、学生が四苦八苦している声を聞く事もあります。
でも・・・このお守りのおかげもあって、厚木看護専門学校の学生は分娩室への入室率は100%です。
分娩室への入室が許されず、母性看護学実習の学習が困難となっているという外部の声がある中、当校の学生は、今日も分娩室の中で、お母さんと一緒にがんばり、出産という感動的な場面から学んでいます。
お守りは、人の願いを形にしたもの。学生がお母さんと赤ちゃんの無事と招福の願いを込めたお守りは、同じ思いを持つ家族の中に受け入れられる「手形」なのかもしれません。

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