新しい学びのスタイル「その人らしさを支えるケアの実践」
2025.05.28
シリーズは今回で最後になります。今回は老年看護学の授業をご紹介します。
高齢化が進む今の社会では、高齢の方の心や体の変化を理解し、その人らしさを大切にする看護が求められています。
この授業では、「高齢者模擬体験キット」を使って、加齢による体の動かしにくさや見え方、聞こえ方の変化を実際に体感します。
また、地域の自治会と協力して敬老会を企画・開催し、地域の高齢の方々と直接ふれ合う機会も設けています。
人生の物語を聞くことで、「介護される人」ではなく、「その人の人生を生きる存在」として向き合う姿勢を学び、自然と共感力が育まれていきます。
さらに今年度からは、専門の先生の指導で「ユマニチュード」というケアの方法を学んでいます。
これは、認知症のある方への接し方として「目を合わせる」「やさしく話しかける」「ふれる」「立つことを助ける」など、相手の尊厳を大切にした看護の技法です。
このように、「人とどう向き合うか」を学ぶことができる授業がたくさんあります。
当校は学生が学び合い、支え合いながら成長できる環境づくりを大切にしています。
こうした授業や演習は、オープンキャンパスでも体験できます。ぜひ一度、のぞいてみてください。
看護学科 松嶋 葉子
ユマニチュードについての講義風景