厚木看護専門学校

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看護への情熱がみがかれていく。

あつかんコラム

私の自慢の○○(10)

2020.02.26

「看護への情熱がみがかれていく」

当校は50年を超える月日の中でいつの間にか「厚看魂」という言葉が定着していました。この「厚看魂」という言葉は、教員が学生を鼓舞するときや、学生達が困難を乗り越えてきた自分達を讃え合うときなど何気ない場面で使われていました。数年前に、この~魂という表現に代わるものはないだろうかということになり、私がスローガンを掲げようと提案してみました。そこからスローガンプロジェクトが始まりました。

ところがいざ取り組んでみると、このスローガンという文章をたった一文つくるのがそう簡単なものではありませんでした。浮かんでくるのはCMで聞いたような文言や流行語をもじったようなものばかりで、どうにも真剣に伝わるものがなかなか出てきませんでした。はたと困り果てたときに、学校の教育を象徴するキーワードで表したいのならば、全教員の言葉を集めたものから考えるのが良いと気づきました。そこで、全教員の教育に対する思いの言葉を集めることにしました。そうして集められた言葉や文章が200以上にのぼりました。それらの集めた言葉からスローガンになるような文章づくりを何度も繰り返していきました。こうしてできた候補の中から、全教員による投票を経て、1つの文がスローガンとして採択されました。

これで完成かとおもいきや、採択されたスローガンに酷似した表現を打ち出している学校があることが判明しました。これでは、二番煎じになってしまうので残念ですがスローガンとして使えません。数か月という時間をかけて検討を重ねたうえでのことでしたので、これには相当ショックを受けました。しかし気を取り直して(ここが厚看魂っぽい)もう一度検討、投票を実施しました。今思えば、宣伝、広報の素人ながらよくやったなと思います。

こうしてできたのが当校のスローガン「看護への情熱がみがかれていく」です。愛着も湧いてきて、HPへの掲載はもとより、教員の使用する名刺の裏に印刷したり、印刷物に掲載したりと活用の幅が広がっていきました。当校のスローガンを考えるというプロセスを通して、全教員のねがいを具現化することに携わることができたこと、全教員一丸となって取り組めたこと、それがこの学校にいる私の自慢であり誇りでもあります。

 

看護第二学科長 大河原 亮一

スローガン入りの名刺

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