厚木看護専門学校

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あつかんの看護学校コラム

防災と暮らし-命を守るための早期行動と備え-

2025.10.01

秋は台風とともに線状降水帯による豪雨が増える季節です。

最近、線状降水帯という言葉をよく耳にしませんか?ゲリラ豪雨と何が違うのかな?と思い、調べてみると性質が全く違うようです。

ゲリラ豪雨とは、〝点〟の攻撃、線状降水帯は、〝線〟での継続的な攻撃とのことでした。

どちらも短時間で川が危険水域に達し、道路の冠水や家屋の浸水のリスクが高まります。周囲の地面より低く作られた道路(アンダーパス)が冠水した映像を観ましたが、逃げ場のない状況に強い恐怖心を抱きました。

災害時に最も危険なことは、「自分の家は川から離れているから平気」と様子を見て行動しないことです。これは「正常性バイアス」と呼ばれ、まだ大丈夫と思うことで心理的安定性を保とうとする心理メカニズムが働き、避難行動を遅らせてしまうことです。

予測段階での行動が命を救うことを理解しておくことが大切です。

また最近は、ローリングストックが推奨されています。非常食や日用品を日常的に使いながら、使った分を補充して常に備蓄しておく方法です。気づいたら賞味期限が切れていたということがなく安心です。

災害はいつ起こるか分かりません。だからこそ、日頃から防災意識を高め、早めの行動を心がけましょう。

看護学科 髙橋 隆子

 

当校では浸水被害に備えて止水板を準備します

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