新しい学びのスタイル「細胞から始まる“看護の第一歩”」
2025.05.14
今年、解剖生理学の授業で新一年生との新しい学びが始まりました。授業の最初は高校で習った内容を振り返りながら、細胞についての基本的な仕組みを確認しました。
細胞には「真核生物」と「原核生物」という2つのタイプがあり、人間やカビは真核生物、細菌は原核生物に属しているため、それぞれ違った特徴を持っています。
初回の授業でいきなりカビの話!?と思った学生もいたかもしれません。
でも、カビについて話しているうちに、学生たちは次第に興味を持ち始めました。
たとえば、水虫の原因となるカビも私たちと同じ真核生物だと伝えると、「えーっ!」と驚く声が教室に響き渡りました。
さらに、細菌には「抗菌薬」、カビには「真菌薬」という薬が使われることを説明しました。
ただ、カビが私たちと同じ真核生物であるため、その制御が難しいのです。
強く作用しすぎると、私たち自身の細胞にも影響を与える可能性があるので、水虫の薬を作るのはとても大変だというお話をしました。
こうした内容を通じて、解剖生理学が日常に密接していることを楽しく学んでもらいながら、これからも親しみやすい授業を続けていきたいと思っています。
みんなで協力して取り組んでいます。